東京都慰霊堂 1930 伊藤忠太

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バランスが面白いと思いませんか?巨大すぎる唐破風、唐破風に対して幅が狭く奥に長い本体、突然の石垣風壁面と上部の三重塔。近づいた時の大きさと、異様さに圧倒されます。設計者のバランスが欠いているかといえば、そうではありません。一橋大学(1927)は、本格的なロマネスク・リヴァイヴァルです。普通にやればできるのに、外してきます。巨大な唐破風は浅野総一郎邸(1907)とも似ています。慰霊堂と浅野邸は20年以上隔たりがあるにもかかわらず、彼はブレないのです。

 

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