Rによる多重比較検定

Rによる多重比較検定

 

例)濃度の異なるうま味溶液の官能評価を統計解析する。

サンプル:水(コントロール)

      低濃度グルタミン酸溶液

      高濃度グルタミン酸溶液

官能評価法:Visual Analogue Scale(VAS、間隔10cm)

統計解析ソフト:改変Rコマンダー(弘前大学医学部保健学科からダウンロード)

 

多重比較検定の流れ

・シャピロ・ウィルク検定 (Shapiro-Wilk test)

正規性検定:帰無仮説「データが正規母集団に由来する」

・ウィルコクソンの符号付き順位検定(符号付き順位和検定,Wilcoxon signed-rank test)

・Holmの補正(修正)

http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/kid/clinicaljournalclub1.html

 

◆改変Rコマンダーを開く

改変Rコマンダーのファイル→ファイル「bin」→Rgui

 

◆データの取り込み

データをコピー

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「データ」→「データのインポート」

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「OK」 

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◆解析

「統計量」→「差の検定」→「反復測定の差の検定」

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検定をする対象を選ぶ→「OK」

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Rコマンダーに結果が、基本画面に図が表示される。

右の図の下に箱ひげ図が隠れている。

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◆結果(Rコマンダーから抜粋)

> .Responses <- na.omit(with(Dataset, cbind(コントロール, 高濃度, 低濃度)))

 

> repanova(.Responses)

$`シャピロ・ウイルク検定(左列のデータから順にp値を表示)`

[1] 0.012425155 0.017273723 0.006675196

 

$`フリードマン検定のp値(有意差あり)`

[1] 5.786401e-06

 

$判定

[1] "シャピロ・ウィルクの正規性検定によって,何れかがp<0.05で正規分布とはいえないので,フリードマン検定を行った結果,p= 0 で有意差がありました"

 

$`ウィルコクソン検定(ホルムの修正)`

 

           Pairwise comparisons using Wilcoxon signed rank test

 

data:  XX and YY

 

  1       2     

2 5.1e-06 -     

3 0.05353 0.00044

 

P value adjustment method: holm

 

★結果をもとにアスタリスクを付けてあげるとそれっぽい。

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参考文献

以下2冊