Rによる主成分分析
Rによる主成分分析
例)濃度の異なるうま味溶液の官能評価を統計解析する。
サンプル:水(コントロール)
低濃度グルタミン酸溶液
高濃度グルタミン酸溶液
官能評価法:Visual Analogue Scale(VAS、間隔10cm、図1、図2)
統計解析ソフト:R
図1 VASの例
図2 VASの結果(C:コントロール、L:低濃度、H:高濃度)
図2のエクセルデータをCSVファイルに変換(umami.csv)
↓
Rのスクリプトに以下のコマンドを打ち込む
=======================
umami<-read.csv("umami.csv", header=T)
row.names(umami) = umami[,1]
umami = umami[,2:4]
head(umami)
biplot(prcomp(umami))
par(xpd=TRUE)
=======================
umami<-read.csv("umami.csv", header=T) ←header:1行目は変量である(分析に使うデータでない)ことを指示
row.names(umami) = umami[,1] ←1列目はサンプルである(分析に使うデータでない)ことを指示
umami = umami[,2:4] ←2-4列目を使うデータとして指示
head(umami)
biplot(prcomp(umami))
par(xpd=TRUE)
↓
結果(図3)
図3 主成分分析の結果
装飾してあげると視覚的にわかりやすい!(図4)
図4 編集された主成分分析の結果
結果と考察
・すべての項目が低濃度で高い得点となった
→被験者にとって3サンプル中の低濃度が”良かった”と思われる
・「食欲」と「好き」は同じ方向となった
→比例関係にありそう
・「うま味」と、「食欲」・「好き」は方向が異なった
→「うま味」が「食欲」や「好き」に直結しないようだ。0.9%以下の食塩を加えなければ、うま味をより感じるようになるかも。