EZRと改変Rによる多重比較検定

EZRと改変Rによる多重比較検定

 

こちらの本を参考に多重比較検定をやっていこうと思います。

 

 

 

今回の例

例)濃度の異なるうま味溶液の官能評価を統計解析する。

サンプル:水(コントロール)

      低濃度グルタミン酸溶液

      高濃度グルタミン酸溶液

官能評価法:Visual Analogue Scale(VAS、間隔10cm)

統計解析ソフト:改変Rコマンダー(弘前大学医学部保健学科からダウンロード)

 

◆多重比較検定の流れ

・シャピロ・ウィルク検定 (Shapiro-Wilk test) 

正規性検定:帰無仮説「データが正規母集団に由来する」

→改変Rを使用

・ウィルコクソンの符号付き順位検定(符号付き順位和検定,Wilcoxon signed-rank test)

・Holmの補正(修正)

 →EZRを使用

 

1.改変Rコマンダーによる正規性検定

1-1. 改変Rの起動

改変Rコマンダーのファイル→ファイル「bin」→Rgui

 

1-2. データの取り込み

データをコピー →「データ」 →「データのインポート」 →「ファイルまたはクリックボード、URLから」 →「OK」

f:id:TMurano:20191103215256p:plain

 

1-3. 正規性検定

「統計量」→「要約」→「シャピローウィルクの正規性の検定」→検定をする対象を選ぶ

f:id:TMurano:20191103215551p:plain

 

f:id:TMurano:20191103215645p:plain

 

f:id:TMurano:20191103215817p:plain


Rコマンダーの出力ウィンドウに結果が表示される。

 

  1. 多重比較検定

2-1. データの取り込み

2-1-1. データ(Excel)をcsvファイルとして保存。

f:id:TMurano:20191103220008p:plain


2-1-2. EZRを起動

Rコマンダーの「ファイル」 →「データのインポート」 →「ファイルまたはクリックボード、URLからテキストデータを読み込む」 →「OK」 →csvファイルを選ぶ

f:id:TMurano:20191103220045p:plain


2-2. 多重比較検定

「統計検定」 →「ノンパラメトリック検定」 →「対応のある3郡以上の間の比較(Friedman検定*)」 →比較したいサンプルを選ぶ →2郡ずつの比較(Holmの多重比較) →「OK」

*「Friedman検定」とあるがWilcoxon signed rank testを実行してくれる。

f:id:TMurano:20191103220130p:plain

 

f:id:TMurano:20191103220351p:plain

 

f:id:TMurano:20191103220450p:plain


Rコマンダーの出力(下の窓)に結果が表示される

 

以下2冊も参考になります。