大江宏の東京さぬき倶楽部

東京さぬき倶楽部(東京讃岐会館)

竣工:1972

設計:大江宏

 

大江宏は急速に発展する建築技術に悩まされていたようだ(「西洋建築史の再検討」1972)。

 

f:id:TMurano:20200502135534j:plain

法政大学(50年代)のようなモダニズムからは離れている。

 

f:id:TMurano:20200502135609j:plain

しかし、法政大学55年館講義棟に似た"波うつシェル構造"

 

内部を見てみよう。

 

f:id:TMurano:20200502135905j:plain

3階からエントランスを望む

ガラスブロックのシャンデリア

うちっぱなしコンクリートの壁

 

f:id:TMurano:20200502135853j:plain

エントランスから見上げる

型抜きの柵

階段の端はテラゾー仕上げ

 

f:id:TMurano:20200502135953j:plain

ロビー

 

f:id:TMurano:20200502140005j:plain

ロビーの天井

 

f:id:TMurano:20200502140019j:plain

ロビーの家具

 

f:id:TMurano:20200502140037j:plain

美しい釉薬タイル

 

f:id:TMurano:20200502140049j:plain

釉薬のかかったドアハンドルも

 

f:id:TMurano:20200502140056j:plain

床に埋め込まれたタイル

 

f:id:TMurano:20200502140108j:plain

部屋の設備はレトロフューチャー

電子楽器テルミンにも似ている

 

部材にこだわっている。

住宅のような身近さだ。

これらが内部空間を充実させている。

 

参考文献

再読/日本のモダンアーキテクチャー 彰国社 1997

東京建築ガイドマップ 片倉俊輔 斉藤理 2007

いい階段の写真集 ㈱パイ インターナショナル 2014

東京モダン建築さんぽ 片倉俊輔 ㈱エクスナレッジ 2017