大江宏の東京さぬき倶楽部
東京さぬき倶楽部(東京讃岐会館)
竣工:1972
設計:大江宏
大江宏は急速に発展する建築技術に悩まされていたようだ(「西洋建築史の再検討」1972)。
法政大学(50年代)のようなモダニズムからは離れている。
しかし、法政大学55年館講義棟に似た"波うつシェル構造"
内部を見てみよう。
3階からエントランスを望む
ガラスブロックのシャンデリア
うちっぱなしコンクリートの壁
エントランスから見上げる
型抜きの柵
階段の端はテラゾー仕上げ
ロビー
ロビーの天井
ロビーの家具
美しい釉薬タイル
釉薬のかかったドアハンドルも
床に埋め込まれたタイル
部屋の設備はレトロフューチャー
電子楽器テルミンにも似ている
部材にこだわっている。
住宅のような身近さだ。
これらが内部空間を充実させている。
参考文献
東京建築ガイドマップ 片倉俊輔 斉藤理 2007
いい階段の写真集 ㈱パイ インターナショナル 2014
東京モダン建築さんぽ 片倉俊輔 ㈱エクスナレッジ 2017