サラリーマンも、つみたてNISAとiDeCoを始めよう!

1-1.つみたてNISAとは

 税制優遇制度を受けながら、少額からの積み立て投資ができる制度。2018年1月から始まった。毎年40万円を上限に、つみたてNISA対象の投資信託商品が購入可能。最長20年、最高800万円まで運用できる。

 

1-2.投資信託とは

 投資信託とは投資家から預かったお金をまとめて、資産運用の専門家(ファンドマネージャー)が運用する金融商品投資信託は株式、不動産、債券などの投資対象を選べる。また、これらを組み合わせた複合型の投資信託もある。1,000円、1万円など手ごろな金額で購入できるのも特徴。

 

1-3.つみたてNISAのメリット

 各年に購入した投資信託が値上がりした後に売却して得た利益(譲渡益)が、購入した年から20年非課税になる。通常なら約20%の税金がかかるので、1万円の利益が出た場合、収入は約8,000円となる。一方のつみたてNISAでは1万円がまるまる入る(Fig.1)。また、運用管理費用(信託報酬)は金融庁が設定した基準を満たした低コストのものとなっている。

 

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Fig.1 NISA口座と通常口座の比較例

*参照: 楽ラップドットコム

rakuwrap.com

 

 

 

 

1-4.”つみたてNISA”と”NISA”の違い

 大きな違いは年間の投資上限額と運用期間。つみたてNISAは投資額が40万円、運用期間は最長20万円。他方のNISAは投資額が年間120万円、運用期間は最長5年間となっている(Table1)。

 

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Table1 ”つみたてNISA”と”NISA”の比較

*参照:ありがとう投信

www.39asset.co.jp

 

 

2-1.iDeCoとはどのような制度か

 iDeCoとは自分で決めた額を積み立てながら、その掛け金を自分で運用していくことで将来に向けた資産形成を進めていける年金制度。原則、年金資産は60歳から受け取ることができる(Fig.2)。

 

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Fig.2 iDeCoの概要

参照:但陽信用金庫

www.tanyo-shinkin.co.jp

 

2-2.iDeCoのメリット

・拠出時に掛け金が金額所得控除される。

・運用時に運用益も非課税で再投資される。

・受け取るときに税制優遇措置がある。

 

2-3.運用商品の選び方

 確定拠出型年金は自分で選んだ商品で運用し、その運用結果によって将来の受取額が決まる。資産配分を決める際は、サポートツールなどを提供している金融機関もある。

 

2-4.iDeCoの注意点

 iDeCoは60歳になるまで原則受給できない。給付額は運用成績により変動し、運用の結果によっては損失が生じる可能性がある。また、国民年金基金連合会、運営管理機関(金融機関など)、事務委託先金融機関への手数料、運用商品の手数料がかかる。