東京オリンピックマーチの冒頭をアナライズしてみた

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冒頭のコンデンススコアです。

曲の構成は、序奏→主部→中間部→中間部の展開、拡大(終結部)、となっています。

 

 

序奏部です。

変イ長調(As-dur)の和音A♭(I)で華やかに始まります。

3小節目にE♭(V)となり

4小節目(主部の直前)でE♭(V)→E♭7(V7)→E♭9(V9)と展開され、

5小節目(主部)でA♭(I)に戻ります。

やけに近い音をぶつけてくるなと思っていたら、I→V→V7→V9→Iというスマートな流れになっていました。

作曲家ってほんとうにすごいなと思わされます。

 

高校最後の定期演奏会でオープニング曲として演奏した思い出の曲です。

作曲したのは、朝の連続テレビ小説として取り上げられたりしてご存じ、古関裕而氏です。

(私事ですが)弟の高校校歌も同氏による作曲だったのですが、もっぱら「六甲おろし」書いた人と聞いていました。

私はフルート奏者として乗ったのですが、終結部だけ異常に音符が細かくて、泣かされました笑(そして頭の音符だけ吹くという残念なことに泣)

しかし!

曲自体はとても印象的で、演奏会から約10年を経た今も鼻歌になって出てきます(ただの懐古主義かもしれませんが)。

ゴールデンウィークに暇を持て余したので、スコアを入手し、当時は”絶対に”しなかった曲のアナライズに挑戦しました。

マーチのなので拍子は当然2/4(¢)かと思いきや、4/4でした!

あんなに何度も吹いて練習してたのに、当時は何も感じませんでした!!!

アルセナール(ヤン・バンデル=ロースト)やオリンピック・ファンファーレとテーマ(ジョン・ウィリアムズ)などと同じコンサートマーチ形式だったんですね。

勇ましい、というより上品なものに仕上げたかったのかもしれません。

 

「オリンピック・マーチ/スポーツショー行進曲」 古関裕而 2016 全音楽譜出版社

 

本願寺伝導院

本願寺伝導院(浄土真宗信徒生命保険)

1912 伊東忠太

 

クイーン・アン様式を基本に、サラセン、アール・ヌーヴォー、ゼツェッシオンSecession、そして日本的な要素を見ることができる。

ドーム→玉ねぎ型のインド・サラセン風(イスラム)

半円アーチ→多弁アーチ(インド的)/花頭窓(日本的)

軒周りのブラケット→斗組(日本的/中国的)

 

どの本も、この建物が放つ異世界感がいかにおもしろいか伝えている。

“やや偏執的な東洋趣味”、”心地よい建築には遠く、怖いもの見たさ的魅力” 「近大建築散歩 京都・大阪・神戸編」 宮本和義 2007 小学館

“大きいのに圧迫感がないのは伊東の手腕”、”怪獣たちが行儀良く載っているのがおもしろい” 「京都 大阪 神戸 [名建築] ガイドマップ」 円満字洋介 2011 ㈱エクスナレッジ

参考

「建築MAP京都 mini」石田潤一郎 他 2004  TOTO出版

「東京人 12 December 2012 no.319」2012 都市出版

 

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大江宏の東京さぬき倶楽部

東京さぬき倶楽部(東京讃岐会館)

竣工:1972

設計:大江宏

 

大江宏は急速に発展する建築技術に悩まされていたようだ(「西洋建築史の再検討」1972)。

 

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法政大学(50年代)のようなモダニズムからは離れている。

 

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しかし、法政大学55年館講義棟に似た"波うつシェル構造"

 

内部を見てみよう。

 

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3階からエントランスを望む

ガラスブロックのシャンデリア

うちっぱなしコンクリートの壁

 

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エントランスから見上げる

型抜きの柵

階段の端はテラゾー仕上げ

 

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ロビー

 

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ロビーの天井

 

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ロビーの家具

 

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美しい釉薬タイル

 

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釉薬のかかったドアハンドルも

 

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床に埋め込まれたタイル

 

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部屋の設備はレトロフューチャー

電子楽器テルミンにも似ている

 

部材にこだわっている。

住宅のような身近さだ。

これらが内部空間を充実させている。

 

参考文献

再読/日本のモダンアーキテクチャー 彰国社 1997

東京建築ガイドマップ 片倉俊輔 斉藤理 2007

いい階段の写真集 ㈱パイ インターナショナル 2014

東京モダン建築さんぽ 片倉俊輔 ㈱エクスナレッジ 2017

 

 

フリーの統計解析ソフトKeyPlotを使った多重比較法(Dunnett法)

フリーの統計解析ソフトKeyPlotを使った多重比較法(Dunnett法)

 

今回の例

従来品の昆布(コントロール)と新しく入手した昆布3品のうま味成分の比較

サンプル:コントロール(従来品)、新原料3品

昆布を熱水抽出(×3)し、グルタミン酸を測定(×3)した結果を使う(表1:エクセルで作成)

 

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統計解析ソフト:KeyPlot 

 

1. エクセルの表をKeyPlotにコピペ。

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2. 統計→パラメトリック検定→パラメトリック多重比較

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3. ダネット(中央)にチェック→OK

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4. 結果が算出される。

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 5. 結果をエクセルにコピペ→挿入→グラフ

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6.デザイン→グラフ要素を追加→誤差範囲→その他のオプション

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7.ユーザー設定(一番下)にチェック→値の設定→正の誤差の値、負の誤差の値に「平均の標準誤差」の数値を入力→OK

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8.注釈などをつけてあげれば、それっぽい。

 

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新原料3は従来品とそん色ないうま味成分が含まれている。

新原料1と2を使う場合は、抽出温度など方法を変える必要がありそうだ。

Beautifulsoupを始めてみましたが。。。

Beautifulsoupを始めて使ってみました。

 

とりあえず、初心者なので以下の書籍をそのまま入力してみたいと思います。

「増補改訂 Pythonによるスクレイピング機械学習」 クジラ飛行机 2019

 

Beautifulsoupというツールを使ってスクレイピングをしてみます。

 

コマンド

=============

$ pip3 install beautifulsoup4

=============

↓実行

===============

File "<stdin>", line 1

    $ pip3 install beautifulsoup4

    ^

SyntaxError: invalid syntax

===============

 

なんてことでしょう!早速エラーです。

調べてみると、

1.“$”は必要ない。

2.Pythonではなく、Windowsコマンドプロンプト(cmd)でないと実行できないとのこと。

試しにWindowsのcmdに入力すると

=============

pip3 install beautifulsoup4

=============

↓実行

とりあえずエラーは出ていないよう。

 

Pythonの教科書なのにWindowsのcmdでなきゃ入力できないってどういうこと!

もう少し調べてみます。

Pythonを学び始めたので、いろいろ教えていただければと、、、

Pythonの学習記録をつけてみたいと思います。

学ぶ目的として、①ネットから特定の単語の拾い出し、②写真からサンプルの選定、③Fitbit APIからのデータ取得などです。

 

特に③です。

最終目標はFitbit charge3で心拍データを計測し、Pythonを使ってFitbit APIから心拍データを落とし、解析する。

当初は科学的検証が進んでいるアップルウォッチを使い、計測したデータを統計解析ソフトRで処理しようと考えていました。

しかし、アップルウォッチにはデータを取得する簡単な方法(アプリなど)がないことがわかりました。

一方、FitbitにはAPIという媒体を介し、Pythonでデータ取得と解析ができるということでした。

また、NCBIで「Fitbit、”heart rate”」などと検索すると、Fitbit charge 2の検証は進んでいるようでした。

 

Python初心者なので、目的①-③を満たしそうな書籍を使って学習を進めたいと思います。

「増補改訂 Pythonによるスクレイピング機械学習」 クジラ飛行机 2019

Rによる主成分分析

Rによる主成分分析

 

例)濃度の異なるうま味溶液の官能評価を統計解析する。

サンプル:水(コントロール)

      低濃度グルタミン酸溶液

      高濃度グルタミン酸溶液

官能評価法:Visual Analogue Scale(VAS、間隔10cm、図1、図2)

統計解析ソフト:R

 

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図1 VASの例

 

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図2 VASの結果(C:コントロール、L:低濃度、H:高濃度)

 

図2のエクセルデータをCSVファイルに変換(umami.csv)

Rのスクリプトに以下のコマンドを打ち込む

=======================

umami<-read.csv("umami.csv", header=T)

row.names(umami) = umami[,1]

umami = umami[,2:4]

head(umami)

biplot(prcomp(umami))

par(xpd=TRUE)

=======================

 

umami<-read.csv("umami.csv", header=T) ←header:1行目は変量である(分析に使うデータでない)ことを指示

row.names(umami) = umami[,1] ←1列目はサンプルである(分析に使うデータでない)ことを指示

umami = umami[,2:4] ←2-4列目を使うデータとして指示

head(umami)

biplot(prcomp(umami))

par(xpd=TRUE)

結果(図3)

 

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図3 主成分分析の結果

 

 

装飾してあげると視覚的にわかりやすい!(図4)

 

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図4 編集された主成分分析の結果

 

結果と考察

・すべての項目が低濃度で高い得点となった

→被験者にとって3サンプル中の低濃度が”良かった”と思われる

・「食欲」と「好き」は同じ方向となった

→比例関係にありそう

・「うま味」と、「食欲」・「好き」は方向が異なった

→「うま味」が「食欲」や「好き」に直結しないようだ。0.9%以下の食塩を加えなければ、うま味をより感じるようになるかも。